
第二百七話 オトナ
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
今回は、お盆休みということで、”オトナ”と解きます。そのココロは本文で。
それではどうぞ。
「お墓参り。」
学生なら”夏休み”。大人でいうところの”お盆休み”は、ご先祖様をお迎えする夏の行事期間。ナスやキュウリに割り箸さしてウマ(精霊馬)を飾り、ご先祖様の乗り物として用意する。乗ってる姿を想像するとなんとも愛らしい。灯台がわりに迎え火を焚いて、ご馳走も用意されている。帰るときもお見送り火を焚いて、これだけ至れり尽くせば帰ってきたくもなるでしょう。
お墓参りは、子どもたちにとっておもしろくないお出掛けの代表。真夏の炎天下に草むしりしたり石を拭いたり、できることならスルーしたかった。そんなお墓参りに自ら行きたいと思うようになるとは、オトナになったというか歳をとったというか。
あくまで持論だが、お墓参りしないとご先祖様が怒るとかバチが当たるとか、そんなことはありえないと思っている。言い換えるならば、そうならないためにお墓参りをするのであれば行く意味がないのではなかろうか。お墓参りしかり神社での祈願しかり、心から想うことができるかどうか。そうすることで自分の中の考え方や姿勢が正され、日々に影響してくるのだと思うのだ。ご先祖に感謝して謙虚な気持ちで人におもてなす、つまりはこれが”慈愛の心”なのだろう。
自分の幸せを優先して生きる考え方が主流になりつつかる現代社会。それはそれで仕方ないとは思うけど、そんなみなさまに質問。
あなたにとっての幸せってなんですか?
「まとめ。」
自分にとっての幸せって、大人になるにつれ年々変化してきている。食べ物ひとつとっても、凝りに凝って調理されたものより、新鮮な素材をそのままいただくほうが贅沢に思えるようになってきた。野菜が好きなんて言い出したんだから、そろそろ大人って言ってもよかろうもん
表面ばかりに囚われていては、モノゴトの奥にある本質に触れることは難しい。本当の幸せは内側にあるのではないだろうか
いま一度、あなたの幸せってなんですか?
言葉にしてみてくださいませ
それではまた来週!
