第百七十七話 ボウシマナー

第百七十七話 ボウシマナー


毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。

今週は、解決のない問題に触れてみよう。

それではどうぞ。



「マナー。」

帽子は室内で脱ぐ?脱がない?
この問題に触れることになるとは。

帽子のマナーに直接触れたのはゴルフがきっかけ。クラブハウス内は帽子を脱ぐというのがマナー。食事をするレストランには入口に必ず帽子掛けがある。トイレの入口にもあり、帽子は脱ぎましょうキャンペーンが徹底されている。

ここで帽子の由来を辿ってみると、男性は(カブト)が起源ということから、室内で脱ぐ、目上の方の前でも帽子を脱ぐといったマナーが定着したのではないかとされている。相手に敵意がないことを示すためと考えると至って自然の流れのように思えてくる。対して女性の場合は装飾から発展したとされており、アクセサリーの一部なので室内でも帽子は被ったままでオッケーとされているようだ。

これはあくまでマナーの話であって、絶対しなければならないということではない。ショッピングモールもある意味室内だし、病気などの理由で帽子を必要とすることもあるだろうし、あやをつけ出したらキリがない。

そもそもマナーって、相手に対しての尊敬だったり不快にさせないためだったり、感謝や気遣い、思いやりから生まれた習慣のひとつ。自分が恥をかかないためでも強要されるものでもないって思っておくと、そんな窮屈なものでもなくなる気がする。

マナーが煙たがれるのは、「マナーがなってない!」っていう威圧的なおじさんの言動が定着しているからではないかと予想される。『マナー=ルール』みたいに思われがちだけど、マナーには人の想いが込められているからルールみたいに強制的ではないのだ。

Good, Old Boyを目指すワタクシは、食事をするときは必ず帽子は脱ぐようにしている



「まとめ。」

携帯見ながら歩いてる人、歩きタバコ、煽り運転・・・書き出したらキリがない。
結局のところ、自己中心的な行動で人を不快にさせないようにするのがルール。

マナーはもっと紳士的で穏やかで、粋で知的で奥ゆかしいことではないかと思いたい。

それではごきげんよう~
それではまた来週!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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