第百七十四話 あのパーカー
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
さて今週のお題は、ふと目にした話題の『パーカー』の話。
それではどうぞ。
「毒舌。」
『パーカーおじさんはおかしい』
コラムニストであり脚本家の妹尾ユウカ氏(27)のYouTubeで言った発言が、界隈を賑わせている話題のニュース。ホリエモンやひろゆきなど多くの著名人たちも反応してさらに広がりを見せている。正直、この話題に触れようかどうか迷ったが、ネタに困って手を出してしまった
この発言の意図は、若作りでパーカーを着るおじさんに対して否定的な意見で、着るのが悪いというわけではなかったようだ。ただ彼女は相当な「毒舌」で知られ、そもそもおじさんが嫌いらしい。以下、彼女の言葉。
「おじ自認がある人はおじとツルんでる。おじ自認がない人は若い子とツルんでる。若い子とツルんでると若い気になっている。後輩とツルんでる人たちって同世代に相手にされてないだけ」
「若い子とツルまないとおじさんになるって思う人が多いけど、逆なんです。おじさんとツルんでるおじさんをなんとも思わない。若い子の村に入ってくるおじ自認のないおじさんに怒ってる」
なんという的確なご意見。すばらしい~ 素直にボクもそう思う!
彼女が言葉にしているとおり、おじさんの若作りほどイタいものはない。それだけ格好のいいおじさんが少ないということなのだ。それはそうでしょ、それだけおじさんたちが若者に媚びているのだから。
そう考えると、昭和世代の生き方はそれはそれは格好よかった。豪快で、楽しそうで、仕事も遊びも一生懸命、早く大人になりたいと思わせてくれた。不道徳、理不尽、いろんなハラスメントはあったけど、ああなりたいとかこういうヒト尊敬できるみたいな先輩がたくさんいた。そういう背中を見せれていないということなのだろう。うちらも頑張らねばなりませんなー
時代は順繰り、彼女たちもすぐに逆の立場になる。
その頃の若者に憧れられる<GOOD OLD BOY & GIRL>でいてほしいと願うばかり。
「まとめ。」
何度も綴っているが、早くおじさんになりたかった自分としては、若さに対してなんの憧れもない。
あの頃に戻りたいと思ったことなど一度もないし、いまが一番楽しいと断言できる。
だって、若いときって未来の自分に過多に期待したり現実とのギャップに苦しめられたり、文句ばっかり粗探しして目の前のことを直視できてなかった気がする。とにかく自分のことばかり、それだけに悩みもどんどん膨らんでくる。
歳を重ねるごとに丁寧にモノゴトと接し大局が見えるようになってくると、あらあら不思議、かつて悩んでいたこともちっぽけに思えてくる。さらに「人なんて愚かな存在」と人や世間を美化せず心から思えるようになれば、だからこうしようああしようという反転効果も生まれてくるというもの。ぶつかって壊して、スクラップ&ビルド!
お~ろ~か~も~のよ~♫
それではまた来週!