【サンシャケ#11】食わず嫌いの話
当たり前かもしれないけど、年々食わず嫌いが減っています。歳をとれば「食べたことがないもの」って少なくなるから食わず嫌いじゃなくて食って嫌いになるんでしょう。
まずパッと思いついた僕の食わず嫌い。
昔からお世話になっている釣具屋さんに70を超えるお姉さまの店員さんがいます。顔を出せば、あらよく来たねーと快く迎えてくれますし、レシートについてる割引券や抽選券の期日が迫るとわざわざ連絡をくれます。地方にお友達も多く、いろんなところの名産品も分けてくれます。
親戚のようにかわいがってくれる、本当に温かいお姉さま。僕もそのお姉さまを慕って、釣れたイカをプレゼントしたり、防寒着をプレゼントしたり。
ある日のこと「北海道旅行のお土産があるから取りにきなさい」と連絡がありました。大きな袋に入ったお土産は3つ。みんな大好き白いブラックサンダー、北海道にのみ生息するオショロコマという超レア川魚、そしてラベルの貼ってない銀の缶詰。
聞けばこの缶詰、旅路で仲良くなった地元猟師さんが仕留めた熊肉でした。自分でさばいて友達の工場で勝手に缶詰にしているとのこと。「弾が入ってるかもね〜」と言われました。ほんとごめんなさい。
これだけは食べれなかったです。
本当にお世話になってますし、味の感想を伝えて喜んでもらいたいけど。ちょっと厳しかったです。これが僕の最近の食わず嫌い。そもそも食わず嫌いは、なぜ起こるのか。見た目がダメとか、匂いがダメとか、地元猟師のオリジナル缶詰のようにイメージもあるでしょう。だいたい味の想像もできるし、大人の食わず嫌いは厄介なものです。
話は急展開。これって食べ物だけに言えたことじゃないと思います。
行かず嫌い、見ず嫌い、聞かず嫌い、釣りのやらず嫌い。嫌いとまではいわないけど、釣りってなんだかめんどくさそう。汚れそう。虫やだ。針危ない。そういったイメージをよく聞きます。
実際、汚れる釣りも、虫を使う釣りも、針が危ないこともありますが、意外とそんなことない釣りもあるんです。今回はそんな釣りに対するイメージが変わるかもしれない3分の映像をご紹介。
GOBにこそ見ていただきたい「生活のすぐそばにある遊び。」3分で熊肉は食べられるようにならないけど、3分で釣りやってみたくなるかも。
ご賞味ください。