第十九話 調子に乗ってしまった。
ボクは、年始より年末が大好きだ。
ちょっとはしゃいだ感じと静まり返った混沌とした空気感がたまらない。
今回は、28日に仕事を終えて年明けまでの3日間に起こった出来事を綴ってみる。以前のコラムにも書いたように、調子に乗ると必ずしっぺ返しがくる実例付き。
一読あれ。
「年末の恒例。」
今年の仕事終わり、コロナ感染対策も一時的に解除されているので事務所にいたスタッフを誘って食事会を敢行する。
料理を分けたりするのを極力避ける意向もあって、奮発して焼肉のコース料理のある店へ。いろんな部位を一枚づつ各々が自分好みに焼いて食べる。同じ牛なのに味も食感もまったく違う、ちょっと楽しい焼肉タイム。久しぶりにお酒が入ったこともあって気分は上々。食事も終わり終電組はここで解散。
その後、事務所近くに住むスタッフと夜中に映画を観に行くという毎年恒例の年末行事。今年はアニメ好きとしての選択は一択『呪術廻戦0』しかない。始まったばかりなのに空いている映画館で観れるなんて、想像しただけでテンションが上がる。カップルばかりが目立つ夜中の映画館。アニメということもあって、ひとりできている客もちらほら。こちらはおじさんふたりでスクリーンと向き合う。ネタバレするのを避けるため内容は割愛するが、映像からストーリーまでなんて完成度の高いことでしょう。さすがのMAPPA。(←制作会社)
アニメ『呪術廻戦』観ていない人がいたら、この年末年始に観てから映画館に直行しても後悔させない仕上がりに。是非ともオススメしたい。
「見つけた。」
大晦日の夕飯の食材を買い出しにイオンへ足を運ぶ。
たまにしかいかないから、ウインドウショッピングも兼ねて一番上の階から順に見てまわる。家電を触ったりソファに座ってみたり、余計なものまで買ってしまいそうになるほど楽しい。そんな最中、ある余計なものを見つけてしまったのだ。
以前から運動不足であることを気にして病まないボクは、ジムにいくまで仰々しくなく、ウォーキングよりもっと気楽に身体を動かせる方法はないかずっと模索していた。そこで目に入ってきたのが<縄跳び>。公式の<縄跳び>でしかもアシックス製。完全に買いたいモード突入。子供用からジュニア、大人用まで品揃えは豊富で色は紺と赤の2色。どうせ選ぶなら、元気の出る赤で決定。
1000円もしないニューアイテムに心は躍る。これで運動不足も解消。。。のはずだった。
「お決まりのコース。」
イオンの帰り道、副主宰の家に届けモノをする約束をしていた。
家について連絡をしたら『ちょっと待ってて!』という返答に、このタイミングで<縄跳び>の箱をオープン。車のまったく通らない住宅街の広い路地で、数十年ぶりの<縄跳び>。長さを調整していざ跳んでみる。あれあれ、なかなか続かない。アタマと身体の矛盾が起こる。学生時代、器械体操や水泳、ボクシングなどもやっていたボクは、身体を動かすことにはちょっと自信があった。どれだけ自分を甘やかしてきたことかを<縄跳び>に痛感させられる。
ただこんなことでは引き下がれない。昔を思い出し必死に跳ぶ、跳ぶ、跳ぶ。副主宰の家族も現れ一緒に跳ぶ。ちょっと慣れてきたので、調子に乗って走りながら<縄跳び>を跳ぶ。。。あれ、ふくらはぎに異変が起こる。周りが呆れるぐらいお決まりの軽い肉離れ。
健康になるためのトレーニングすらできない身体。トレーニングするためのトレーニングから始めなければならないということか。いつになったら健康になれるのか、不安しか残らない。
この日から毎日湿布生活。治ったら今度は慎重に、<縄跳び>で健康になるための作戦を再開しようと企んでいる。
「まとめ。」
運動会で転ぶ。草野球でアキレス腱を切る。ホントよく聞くあるある話。
まさか自分がそのひとりになるなんて思ってもみなかった。副主宰の家族に久しぶりに会ったこともありうれしかったのだろう。そこでボクも調子に乗ってしまった代償が軽い肉離れ。さんざん学んできたことなのに、いまだ学習できないポンコツな大人。情けない。
こうやって、歳を重ねている自分を知っていくのだろう。
ここからどうやって楽しくあがいていくか。これはGOBの根幹であり、これからの課題に発見できた出来事であったとポジティブに捉えてシメたいと思う。
迎春。